呪い少女と一匹狼

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思えばこいつに関わったせいで私はこいつがこんなにも憎いんだ。 「あ…ある事ない事いって」 「何の事だ?」 「…あんたにとってはその程度なんでしょうね……」 お化け、髪を切った他にもこいつは私に酷い事をした… 「私がどれだけ屈辱だったのか」 「だからなんの…」 「絶対にこの通販で買った呪いグッズで竹岡吉矢!お前をの…呪い殺してやる」 「…声が震えてるぞ」 「気のせいよ」 「…殺したいなら殺せ……でもその前に周りみろよ」 「?え」 私は竹岡がいる事に興奮していた。だから周りの事なんてすっかりで… 「…何あれ」 「呪いグッズ?」 「うわ…」 「怖い…呪われちゃう」 「竹岡君に何すんのよ」 クラスメイト全員が私を見る……その目は汚いものをみるような目だった。 「あ…」 「俺を殺したいなら隠れてやれ。周りに迷惑かけるな…お前の人生それでいいのか?」 「い…いいのよ」 どうせこうなったからにはもう友達なんか出来ない。 「そうか…なら勝手にしろ」 冷めた口調で再び窓に視線を向ける。 それが凄く腹立たしかったがすぐにわら人形をしまうと私も自分の席に座った。 もう長くもない髪なのに俯くと重く感じる… いつもそうだった。竹岡の事になると周りが見えなくて、気が付けば孤独になっていた。 「…うわ」 次の日からだ。学校にきて上履きに変えようと下駄箱を開けると大量の画鋲が上履きの中に入っていたのだ。 「今どき古風な…」 私は昇降口の近くにあったゴミ箱にそれを捨てる。 もう落ちてこないし大丈夫だろうと思い足を通す… 「いたっ」 しかし画鋲は入っていた。爪先が熱く痛み、脱ぐと血が出ている。 私はぬいだ上履きの爪先奥をよーくみた。 一つ…画鋲があった。しかも底にボンドでくっつけてあったのだ。 「何やってるのあれ」 「自分の上履き顔の前に近づけてみてるし」 「きもーい」 素通りしていくクラスメイト。 今までで一番嫌な嫌がらせかもしれない。 しかし竹岡吉矢を敵にした事が女子達に火をつけたのか、それは単なる嫌がらせでなく壮大なイジメになる事をこの後私は知る事になった…
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