幽香のゆーうつ

12/14
前へ
/15ページ
次へ
『………うわぁ…』 つれてこられたのは台所。 掴まれた首の痛みも忘れてしまうような惨状が目の前に広がっていた。 焦げたフライパンに、出汁をとろうとした後の様な鰹節と昆布だけが入った鍋、床に散らばる生卵やトマト。 ひっくり返された食器達。 『あの…幽香さん。これは…』 『それ以上喋ったら殺すわよ。』 遮るように放たれた殺気に口をつぐむ。 この人は本気だ。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加