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『今まで通りで私は構わないわ。…私から離れていくならそれまでの事よ』
今まで自分の強さに怯え、逃げていった妖怪達のように。
今まで通りに。
そんな幽香を魅魔はじっと見つめる。
恋色の魔法を使うにもかかわらず、恋愛下手な自分の弟子と重なったのかその目には慈しむような光があった。
『…よっしゃ。私が教えてやるよ』
膝をポンと打って、魅魔は身を乗り出す。
不思議そうな顔をする幽香に魅魔は豪快にわらって言った。
『なに、恋に迷える友人の応援くらい朝飯前さ』
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