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「田中さんさぁ、俺と同じでなんでここにいるかわかんないんだろ?俺たちみたいなのがほかにもいるみたいだし、しばらく一緒に行動しねぇ?」と、願ってもない言葉を鈴木は投げかけてきた。
「あぁ、オレもそう提案しようと思っていたんだ。よろしく頼むよ。」オレがそう答えると、
鈴木は「じゃぁお近づきのしるしに俺の魚一匹食ってくれよ!あんた火ぃ起こせるかい?」
鈴木と魚だけの食事を済ませると、二人で動物を捕まえるための武器を作ることにした。
木の枝の先をカッターナイフで削ってとがらした銛(もり)のようなものが10本ほどできた。
鈴木のテントが近くにあるとのことなので、二人して今日は眠ることにした。
テントで少し話をしたが、オレがこれといって特技がないのに対し、鈴木は空手をかじったことがあるらしい。
高校時代に県ベスト4に入ったことがあるとかで、ちょっとしたボディガードができた気分だ。
そうこうしているうちに、鈴木の寝息が聞こえてきたので、オレも寝ることにした。
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