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「えへへぇ……!」
抱き上げると同時に早紀はギュッと抱き着いてきた。これをしないと早紀は意地でも起きようとしないから困ったものだ。
いつまでもこの体勢でいるわけにもいかないので10秒たったあと早紀を降ろした。
「おはよう早紀。ご飯にしようか?」
「うん!」
元気いっぱいの笑顔で答えてくれた。
毎朝この笑顔があるから頑張れるってもんだ。
布団をたたみ、折りたたみ式のテーブルを出す。
更にあらかじめ用意してあった早紀の朝食を準備する。
初めは料理なんて全くできなかったが最近やっとさまになってきた。
この間早紀は着替えなど学校の準備をしている。
「お兄ちゃん…準備できたよぉ!」
準備を終えて制服姿でやって来た。
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