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俺が高校に行くための準備を終え、早紀も朝食を食べ終えたところで俺達は家を出た。
俺は早紀を中学に送ってから高校にいくので時間帯は結構早い。
「お兄ちゃん、また後でね?」
「ん。頑張れよ。」
いつもの挨拶をして早紀と別れる。
そしてここからが俺の最もくだらなく、無意味に感じる時間が始まる。
もともと進学する気はなかったため勉学に対する興味関心はなく、学校はバイトのために体を休める場所でしかない。しかし家で勉強できない分、授業中理解しなければいけないため眠ることは許されない。
この上ない苦痛だ……今日もまた無駄な時間が過ぎるばかり。
「こら、ぼーっとすんな五十嵐!」
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