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季節は秋に移り変わった、そんなある日。
突然 あの優しいお姉ちゃんが家に来なくなりました。
一週間が過ぎ、流石に可笑しいと思った私は
「ねぇ、お姉ちゃんは?」
学校から帰宅したお兄ちゃんを問い詰める。
「あ、ああ……」
歯切れの悪いお兄ちゃんに 涙を溜めて「ねぇ?お姉ちゃんもう来ないの?」と尋ねると…。
「お兄ちゃん、他に好きな子できてさ、別れたんだ」
それだけでも衝撃だった私に
更なる衝撃の一言が待っていました。
「お前も知ってるだろ? 同じ部活の辰平。」
…は!?
「お、お兄ちゃん……?」
辰平って、
辰平くん??
「辰平くんって……男の子、だよ?」
「ああ、俺。辰平と付き合うことにしたから。」
はぁああああああああああ!?
その日、私は 母親変わりだったお兄ちゃんの彼女と 常識人だと想っていたお兄ちゃんを 一気に無くした。
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