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「何言ってるの。お兄ちゃんにも彼女さんいるじゃない。」
そう。
辰平くんと 約3ヶ月程付き合った後、お兄ちゃんは また女の子とつき合うようになったのです。
一時は 兄がホモだと本気で悩んでいた私。よかったです。 お兄ちゃんはマトモでした!
「あぁ、別れたんだ。」
え?
「わっ、別れたの!?」
まさか、
また………………!?
驚きとイヤな予感で目を見開く私に
「昨日、振られたんだよ…」
少し悲しそうなお兄ちゃんの姿が目に入った。
ああ、だから 今日は 早く起きたのか。
イヤな事があると、朝起きるのが早いお兄ちゃんの性格を 今更ながらに思い出す。
「そっか、」
振られた と聞いてちょっと ホッとしてる自分に罪悪感を感じる。
ごめんね。お兄ちゃ……
「あいつ『 ホモはキライ!! 』だとよ。」
片手で握り拳を作り、ソファーを殴る。
ん!?
「 俺は ホモ じゃなくて バイ だっての!!」
「………………。」
「あっそうだ、今日子。」
思考 停止状態の 私。
「俺、今日は男んとこ泊まるから。」
「あと、ラブホで飯食うから、弁当要らない。」
「はぁああああああああああ!!!???」
パパ
お兄ちゃんはやっぱり
お兄ちゃんでした。
「んだよ、弁当くらいでそんな怒るなよ」
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