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「許さん! 絶対許さん! お前なんか大嫌いだ!」
「え、あ、光!」
子供のように叫んで、光はリビングを、そしてマンションを飛び出していった。
光を追おうと駆け出した蛍は、散らかした文具に足をとられ転倒。
それを見てぶっと吹き出したのは、ちょうど帰宅した詩音。
「また喧嘩? 光がすごい顔して飛び出していったけど」
「光のチーズケーキ食べちゃった……」
涙目になりながらすがってくる蛍に、詩音は一つ大きなため息を零した。
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