ひとりになって

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綾は、ラブホを出ると、瑠美に電話をした。 携帯には、瑠美からたくさんの着信とメールが来ていたからだ。 当たり前だ。 急に、電車から綾が消えたのだから。 「あ、もしもし、瑠美?」 「あ、綾! 大丈夫なの? 帰れたの?」 心配そうな瑠美。 「あ、あ、う、うん。 次の電車で帰ったから」 ここは嘘をつくしかなかった。
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