ひとりになって

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「すいません、303に忘れ物したんですけど」 フロントのインターホンで係員に告げる。 「開けます、どうぞ」 英喜は一人でエレベーターに乗り、部屋に入った。 バングル、バングル、あった。 枕の下にバングルが落ちていた。 また、さっきの番号に電話する。 「あったよ」 「良かった。 会社で渡してください」 礼くらい言えよ。 そう思いながらも、英喜は綾の番号を一応登録してみた。
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