事後

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定時を過ぎて、ひとりで帰り仕度をする綾。 瑠美も拓海も近くにいない。 チャンスだ。 「松本」 英喜が近づいて行った。 「バングル」 「あ、うん、ありがとう」 英喜がカバンから出したバングルを、素直に綾が受け取った。 「じゃあ」 「ちょっと、ちょっと」 「何?」 綾に呼び止められて、英喜は振り向いた。
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