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自宅にて
夕刻、家の玄関を開けると、そこにメイドがいた。
「お帰りなさいませ、旦那様」
玄関の上がり口で立ってお辞儀をしたメイドを見て、一輝は思わず回れ右をして外に出た。
「間違いなくここは俺の家だよな。っていうか、さっきのメイドは美紅だったよな」
くまなく周囲を眺めるが、どこをどう見ても一輝の自宅だった。少なくとも一時期ブームになていたメイド喫茶ではなかった。
そうしているとき、閉じたドアが開き、メイド姿をした妹が出てきた。
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