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「あとはおにいちゃんにご奉仕したかったから。どう、メイド服を着た美紅も可愛いでしょ?可愛いでしょ?」
美紅はスカートの裾をつまみながら、得意満面の笑みを浮かべた。
「まあ、確かにこれはこれで可愛いが・・・いや、そうじゃなくて、とにかく早く中に戻れ。こんなのをご近所に見られたら大変だ」
一輝は辺りを見回した。変な噂が立つのは学校だけで十分だ。
「ほえ、どうして?」
美紅が小首をかしげる。学校同様に、ここでも先の展開を読めていないようだった。
こういう部分は、いかにも彼女らしい。
「どうしてもだ」
一輝は有無言わさずに妹の背中を押した。
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