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「もしかしたら、メイドじゃなくてゴスロリのほうがよかったのかなあ」
「そういう問題じゃないだろ」
マイペースな妹の言動に兄は深いため息をついた。
「おにいちゃん、今日のご飯は何?美紅、もうお腹ペコペコだよ」
家の中に入った直後、美紅が尋ねた。この時間帯になると、必ず出る言葉だった。
「おいおい、普通、食事の準備とかいうのはメイドさんがしてくれるもんじゃないのか?」
そう言って、一輝が微かな笑みを浮かべる。
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