通学路にて

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「何よ、そんな激しく疲れた顔をして。こんな可愛い妹と一緒に登校できるのに、そんな顔したら駄目だよ。 いい、おにいちゃん。自分専用の可愛い妹というのは、男の子の憧れのひとつなんだよ。 喉から手が出るほど欲しいと思っても、手に入れられずに血の涙を流す男の子がほとんどなのに、おにいちゃんはそれを手にしているんだから、世界一の幸せ者だと思わなきゃ。 あ、おにいちゃんの場合は妹が美紅だから、宇宙一の幸せ者になるのか。だからほら、もっと萌え萌えしながら歩かないと駄目だよ」  美紅は頬を膨らませながら説教めいた口調で言った。
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