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「ねーよ・・・こりゃあねーよ・・・」
俺は現実逃避した
そりゃそうだろ
ドア一枚の向こうには大きな荷物を横に置いてドアが開かれるのを待っている綺麗で可愛い同い年くらいの女の子が外にいるのだから
俺はもう少しで夢の世界にトラベルしようとした思考を取り戻し、考えた
「家でも間違えたか?」
プルルルップルルルルルルッ
と、今度は電話が鳴り出した
「はい、沢渡です」
「あの・・・」
声の主は何とも可愛らしい声だった
「えっと、どちら様でしょうか?」
「えっと・・・・すみません」
何がすみませんなんだ?
「ドア、開けてもらえないでしょうか?」
なん・・・・・・だと・・・?
「へ?」
「あの、開けてもらえないでしょうか?」
どうやら玄関の外に居る子のようだ
ってか何故に電話番号を知ってるんだ!?
「すみません・・・寒いです」
と、ここで今は真冬なことを思い出した
こんなに長時間、外に居られると風邪でも引きかねない
「あ、はい、今開けます」
とりあえず何故家に来たのか、何故電話番号を知ってるのかという話は後だ
俺はすぐに玄関のドアを開くとその女性を家の中へと入れてあげた
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