取りあえず序章

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「何だろう」   俺は静花さんからその封筒を受け取ると封を開けた   「何々・・・」     『真幸へ   真幸、元気にやってるか? 一人暮らしは楽しいか? まぁ、親が居ないってのは楽だよな 俺もそんな時期があったし でも、これからはそうも言えなくなるぞ ざまぁみろ! ・・・ちょっとお前にはまだ話せない事情だからその子、”ジェバンn”・・・間違えた、”雛文 静花”ちゃんと一緒に住め、これは命令だ まぁ、お前からしたらこんな可愛い子と一緒に暮らせるならラッキーだろ? 一人暮らしの特権だぞ? 俺と幸(サチ)は仕事が忙しいから後は頼んだ 愛してるぞ、息子よ(笑)         父、正輝より』   さて、どこから突っ込もうか   「親父、グッジョブ」   とにかく最初はこれだろ   まぁ、後は色々と目を瞑ってやろうか   俺は静花さんに目を向けると目が合った   「そういうことです」   静花さんはニコリと笑った   あぁ、俺、これから幸せな日々が遅れるんだな           そんな風に思っていた時期が俺にもありました
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