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坂を上りきるともう目の前に俺が通っている学校
”大那門高校(ダイナモン コウコウ)”
があった
つくづく思う
何で俺はこんな変な名前の高校に入ったのだろう
静花もやっとついたようで、隣でゼェゼェと肩で息をしていた
その腰まで伸びたロングな銀髪がめちゃくちゃだ
トレードマークのアホ毛も元気無く萎びている
「つ”か”れ”た”~!」
そしてそんな声でせっかくの外見も台無しだよ!
「はいはい、頑張ったな」
よしよし、と俺は静花の頭を撫でてやった
ちなみに、最近知ったが、こうすると静花はかな~りおとなしくなる
でも、どこか恥ずかしいからあまりやらないが今回はご褒美ってことで
周りの生徒の目線がやや気になるが、まぁ、どうでもいいかなと思った
「ふぅ・・・落ち着いた」
息を整え、静花は大丈夫なようだ
「んじゃあクラス分け、見て来るか」
「じゃあ、私は職員室に行ってくるね」
またね~と言いながら静花は校舎へと入っていった
そう、静花は今日初めての登校なのだ
冬休みが明けてからも静花は色々と引越しの準備で行けなかったのだ
とにかく、俺はクラス分けが書いてある掲示板へと足を運んだ
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