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マリーとサムは2人で食料品がありそうな店を探しながら街を歩き回った。
サム『いまさら聞くけど帰りはどうすんだ?』
マリー『帰り?』
サム『食べ物とかその他もろもろいっぱい持ってくだろ?どうやって運ぶんだ?』
確かに車があるわけでもない。数日分の食料品となればそれなりの量となろう。
マリー『そこはやっぱり男気見せてもらわないと』
サム『俺が持てってか?』
マリー『こんなか弱い女性に重労働させる気?』
マリーが最後のセリフとともにサムの方に振り返った時だった。
道端で電柱に衝突している車の中からアンデッドが現れた。
中から地面に滑り落ちるように出て来たアンデッドは近くのマリーの足を掴む。
マリー『んっ!!』
マリーは少しも動じず、片足を振り上げてアンデッドの頭を、まるでサッカーボールを蹴るかの如く蹴飛ばした。
マリー『おぉ~。飛ぶ飛ぶ』
アンデッドの頭は胴体からもげ、意外に遠くまで飛んでいった。
サム『か弱いねぇ』
サムは苦笑いをしながらマリーを見た。
拠点の駐車場からしばらく歩いただろうか。
にも関わらず未だにマーケットらしいマーケットを見つけることはできなかった。
サム『マリーの兄さん・・・・アランは元SWATだったんだよな?』
マリー『??・・・・・えぇ。フォックスは今じゃ出世しちゃったけど、あの人も元SWATだし、ダンカンも元SWATだったよ』
マリーはサムの突然な質問に困惑しながらもとりあえず答える。
サム『フォックスやダンカンはわからなくないが、アランはどうしてSWATを辞めたんだ?』
マリーはしばらく考え込んでから口を開いた。
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