RealDeath∞

脅威

『タレントシティは壊滅状態です』

マードック『そうか。アランたちは確認できたか？』

マードックは若い社員の報告に耳を傾けている。
若い社員はまだあどけなさそうに資料をみて話した。

『アランたちは予定通りタレントシティに現れ、あとはウィリアム次第かと・・・・それから<捕食者><狂乱者>を数体、<暴君α(タイラントα)>２体を御命令通り街に開放しました・・・・・・それから例の件に関しては最終段階にはいったとの報告がありました』

マードック『そうか。ありがとう。
奴の準備ができたら何かしらの形で私に報告してくれ』

『はい』

若い社員は潔く返事を返し、マードックの部屋から出ていった。

若い社員に入れ代わるようにして、今度はスーツを着た男性が入室してきた。

『博士。ゴードン社長がお呼びです』

マードック『・・・・うむ』

マードックはさっきとは打って変わって受け身な感じになる。
マードックは部屋を出ると社長室に向かった。

社長室には男性が１人座っている。
長髪の黒髪を後ろで束ね、あごひげのある男だった。

ゴードン『マードック博士。今回のおまえの作戦は大都市を１つ死滅させるという非常にハイリスクなもののようだが・・・・・全てぬかりなく進んでいるんだろうな？』

マードック『もちろんです。
ウィリアムを派遣し、さらには我社の生物兵器を送り込みました。

今、追い撃ちとして<征服者(カンカー)>を送り込む手筈を整えています』

マードックの必死な報告にゴードンは静かに聞いている。
マードックが焦るのにはわけがあった。