脅威

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フォックス『・・・・・石頭な官僚どもを納得させれればいいが・・・・・・とりあえず掛け合ってみる』 フォックスは自分の携帯を取り出しみんながいる場所から少し離れた。 アランはポケットから1枚の写真を取り出し、それを眺めた。 マリー『誰!?』 アラン『・・・覚えてないか?リンジーだよ』 マリー『あ・・・・・・まだ写真持ってたんだ』 リンジーはかつてアランの恋人だった。しかし、アランがSWATを辞めるきっかけとなった事件を機に別れていた。 アランはリンジーに別れるように頼み、別れたのであったが、こういった事態に陥ったことでリンジーが心配になってきたようだ。 もし全米にバイオハザードが広まればリンジーも当然のことながら危機に曝される。 アラン『早くここでの仕事をすませよう。 次の仕事が待ってる』 ダンカン『ディーンたちがサンプルを回収し、生存者も救出してくれる。 ここでの仕事って?』 アラン『ウィークポインター社の生物兵器の殲滅。 俺達を狙撃したやつの拿捕・・・・・やることはいっぱいさ』 フォックスが電話を終え、みんなのもとに帰ってきた。 その表情からはどこか怒りを感じさせるものがあった。 その表情から多少なり電話で行われたであろう会話を予想できたが、マリーはフォックスに尋ねた。 マリー『お偉いさんはなんて?』 フォックス『検討してみるだと・・・・・あいつら、飛行機の墜落事故がタレントシティのバイオハザードとは関係ないって思ってやがる。 一応真相を話してはみたが・・・・あとはあいつら次第だな』 フォックスが口を開くと明らかに怒っているのが伝わってくる。 静かな怒りがその場に満ちていく。 その静寂な空気を引き裂くように入口から銃声が聞こえてきた。 マリー『どうしたのフォード!?』 マリーは急いで立ち上がり入口に向かった。 ウォォォォォォォ フォードがしきりに銃弾を撃ち込んでいた相手は<暴君α>だった。
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