脅威

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ディーンはサムが中に侵入したのを確認して再びトラックを発進させる。 前方に群がるアンデッドは容赦なく轢き殺していった。 ディーンは車を旋回させ、店に対しトラックのけつを向けた。 ギアをチェンジし、一気にバックする。 トラックはアンデッドをも巻き込みながらバリケードを突き破った。 ディーンはマシンガンを取り出すと、窓を開けて残りのアンデッドに銃弾を浴びせた。 ディーン『サム、早くしろよ・・・・』 しかしディーンが守れるのは運転席側のドアだけ・・・・サムがいなくなり空席となった助手席側のドアにアンデッドが集まりだした。 ディーン『くそ』 一応鍵は掛けているが、いつ破られるかわからない。 ディーンは念のためためマシンガンをもう1丁取り出す。 ギィィィィ 後方からコンテナが開く音がした。 サム「ディーン早く出せ!!」 するとすぐにサムが無線で出発を要請してきた。 ディーン『言われなくても・・・・』 ディーンは窓を閉め、トラックを発進させる。 ディーン『みんな無事だったか?』 サム「全員あいつに殺られてたよ」 ディーン『あいつ!?』 サム「道中出くわした全身青白い怪物だ」 サムの言わんとしているのは<狂乱者>のことである。 テラー一家はバリケードを張ったものの、屋上から侵入してきた<狂乱者>に殺されてしまったのだ・・・
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