脅威

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トラックと<狂乱者>の距離は依然変わらない。 サム『くそ・・・・・・・』 サムはなかなか<狂乱者>に弾が当たらず、ただただ弾を浪費しているようにしか思えなかった。 サム『そうだ!!!!』 サムは何かを思いついたらしく叫んだ。 サム『リサ、ディーンにガソリンスタンドの中を通るように伝えてくれ』 リサ『わかった・・・・』 リサはすかさず無線を取りディーンに連絡をいれる。 リサ『ディーン?』 ディーン「ん?」 リサ『サムが、ガソリンスタンドを通過しろって』 ディーン「ガソリンスタンド!?・・・・・!!・・・・あいつもむちゃ思いつきやがる・・・・・・サムにわかったって伝えとけ」 リサ『わかったって』 サム『よし。リサはどこかにつかまってるんだ』 サムは弾切れになったマガジンを交換しながらリサに指示する。 しばらくして十字路の一角にあるガソリンスタンドが見えてきた。 ディーン「いくぜ!!」 無線からディーンの声が響く。リサは固定されたテーブルにしがみついた。 ついにトラックがガソリンスタンドの下を通過する。 と同時にディーンは可能な限り速度を上げた。 後を追う<狂乱者>も同じくガソリンスタンドに侵入した。サムはそれに合わせてガソリンスタンド内の給油機にマシンガンをありったけ撃ち込む。 撃ち込まれた給油機はガソリンに引火。大爆発を起こし、それが隣の給油機を爆発させる。 その連鎖がガソリンスタンドを<狂乱者>もろとも爆炎に包み、恐ろしいほどの衝撃が近隣の建物の窓ガラスを割った。 爆発による衝撃はトラックにまで押し寄せ、サムはしりもちをついた。
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