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フォックスは<暴君α>が自分のことを追ってきているのを確認して、2階にあがった。
フォックスはダンカンから受け取った手榴弾を手に取り、2階の表通りに面している窓に向かってらさに駆けた。
ガシャーン
フォックスは躊躇することなく2階の窓を頭から飛び出した。
大通りで待機していた4人は予想外な所からのフォックスの出現に誰もが驚いた。
フォード『まじかよ』
フォックスは空中で体を反転させ、自分が飛び出た窓の方を向く。
と、同時に手榴弾の安全ピンを引き抜いた。
間もなく<暴君α>が割れた窓から顔を出した。
フォックスはそれを確認すると、不利な体勢ではあったが手榴弾を<暴君α>のもとに投げ付けた。
フォックスやアランを含む5人の姿を確認した<暴君α>が自らも窓から飛び降りるべく足を乗り出した時だった・・・・・・
フォックスの投げた手榴弾が屈んだ<暴君α>の懐に届いた。
手榴弾は前回よりも至近距離で爆発し、<暴君α>の体を勢いよく後方に吹き飛ばす。
フォックスは地面に転がるように受け身をとり着地した。
フォックス『っつぅ』
アラン『まったく無茶しやがる。2階から飛び出てくるなんてな』
フォックス『だが助かったろ?』
アラン『あぁ。礼を言う』
アランは座り込んでいるフォックスを手を差し延べ、フォックスを立たせた。
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