脅威

21/37
前へ
/564ページ
次へ
フォックスは<暴君α>が自分のことを追ってきているのを確認して、2階にあがった。 フォックスはダンカンから受け取った手榴弾を手に取り、2階の表通りに面している窓に向かってらさに駆けた。 ガシャーン フォックスは躊躇することなく2階の窓を頭から飛び出した。 大通りで待機していた4人は予想外な所からのフォックスの出現に誰もが驚いた。 フォード『まじかよ』 フォックスは空中で体を反転させ、自分が飛び出た窓の方を向く。 と、同時に手榴弾の安全ピンを引き抜いた。 間もなく<暴君α>が割れた窓から顔を出した。 フォックスはそれを確認すると、不利な体勢ではあったが手榴弾を<暴君α>のもとに投げ付けた。 フォックスやアランを含む5人の姿を確認した<暴君α>が自らも窓から飛び降りるべく足を乗り出した時だった・・・・・・ フォックスの投げた手榴弾が屈んだ<暴君α>の懐に届いた。 手榴弾は前回よりも至近距離で爆発し、<暴君α>の体を勢いよく後方に吹き飛ばす。 フォックスは地面に転がるように受け身をとり着地した。 フォックス『っつぅ』 アラン『まったく無茶しやがる。2階から飛び出てくるなんてな』 フォックス『だが助かったろ?』 アラン『あぁ。礼を言う』 アランは座り込んでいるフォックスを手を差し延べ、フォックスを立たせた。
/564ページ

最初のコメントを投稿しよう!

497人が本棚に入れています
本棚に追加