脅威

23/37
前へ
/564ページ
次へ
ディーン『ちょっとばかしな。 それよりカフェの一家のことなんだが・・・・』 ディーンは険しい顔つきで話を続ける。 ディーン『少し時間かかっちまったが、一応例のカフェにたどり着くことはできたんだ。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・』 ディーンはテラー一家の結末。自分たちが遭遇した危機について語り出した いや、語り出したかったが、それは奴のせいで叶わなかった。 アランたちが経由した家をトラックが通過した時、コンテナの天井に衝撃が走った。 ディーン『何だ!?』 アラン『まずい』 ディーン『何なんだ一体!?』 ディーンは再び<狂乱者>が現れたと思った。 アランは当惑するディーンに自分たちが置かれた状況、そして現状を簡略に話した。 ディーン『んだよ。そういうことは早く言えよ』 ディーンはそう言って、障害物がたくさん転がる通りにも関わらずアクセルを目一杯踏む。 徐々にスピードを上げるトラックは横転した車、地元警察が設けたであろう簡易なバリケードを押し退けながら進んだ。 コンテナ上の<暴君α>を振り落とすつもりなのだろう。だが、その感触は得られなかった。 ダダダダダダダダ ダァン ダァン ついにコンテナから銃声が聞こえてくる。 アラン『おい!大丈夫か!?』 アランは急いで無線でコンテナに連絡をとった。 銃声がうるさすぎて気付かないのだろうか。 返事はなかなか帰ってこない。 リサ「助けてディーン」 アラン『リサ!!?おまえらリサを連れて来たのか?』 ディーン『聞き分けなくて・・・・・・・それよりどうなってるんだ!? リサ説明してくれ!』 ディーンはアランから無線を受け取り、リサに現状報告を頼む。 リサ「#$%#*?/&<)\#・・・・助けてぇ」 リサの返答は、銃声がうるさすぎて語尾の「助けて」しか聞き取ることが出来なかった。
/564ページ

最初のコメントを投稿しよう!

497人が本棚に入れています
本棚に追加