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ウォォォォォ
マグナムにやられ、さらには指まで切られた<暴君α>は苦痛の雄叫びをあげた。
マリー『がはっ・・・・・はぁはぁ』
触手から解放されたマリーはむせびながら何度か深呼吸をした。
フォックス『大丈夫かマリー?』
マリー『えぇ・・・・なんとか。
それより、みんな何かにつかまって』
そう言うとマリーは無線をとりう運転席に連絡をとりはじめる。
みんなはマリーの言う通りにトラック内のなにかにつかまった。
マリー『ディーン!ブレーキ!!』
突然の要求だったがディーンは迷わずおもいっきりブレーキをかけた。
運転席、コンテナ内の全てが慣性の法則に従って前方に吹き飛んだ。
これはコンテナ上の<暴君α>にとっても同じだった。
<暴君α>の体は支える物がなかったために素直に慣性に従って吹き飛んだ。
フロントガラスの視界内に<暴君α>が入ったかとおもうと、そのままトラックから10mくらいのところまで飛んでいった。
ディーン『どうする?』
アラン『おもいっきりアクセルを踏むんだ』
ディーンはニヤつきながらハンドルを握り直し、アクセルを踏んだ。
<暴君α>はゆっくりとその体を起こし、突っ込んでくるトラックにまっすぐに対峙する。
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