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リサは実に気持ち良さそうに寝ていた。
ディーンはそんなリサの寝顔を見ている。
ディーン『俺はおまえの親父を殺しちまった男なんだぜ』
ディーンは自分の父親を殺した男に懐いているリサが不思議に思えた。
「俺は絶対に死なない」
別にふざけた発言ではなかったが、今となってはそれが重大な使命感となってディーンにのしかかってきた。
かといってディーンはそれほど臆しているわけでもなかった。
その夜は何事もなく、ディーンも知らぬ間にそこで寝てしまっていた。
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朝日がディーンの顔を照らす。
ディーンが眩しさで目が覚めた。
目を開けると昨日に負けないくらい青い空が目に入ってきた。
隣を見てみるとリサが寝ている。
なるほど。昨夜俺はあのまま寝てしまったのか、と自分のおかれた状況を理解し、体を起こした。
相変わらず荒んだ光景だ。
ため息をひとつついて立ち上がろうとした時、ディーンの尻を何かが突いた。
しかも、ちょうど肛門付近を。
ディーン『うぉ!?』
マリー『起きた?』
犯人はマリーだった。
銃弾でできた穴からディーンにカンチョーしたのだ。
ディーン『おまえ女だろ?』
マリー『そうだっけ?』
マリーはあざ笑うかのように言って、朝食の準備ができたと教えたのだった。
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