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マリー『家の事態を知った兄は仲間と一緒にやってきて、まわりを包囲した。
アランは当時、狙撃班だったのね。アランも近くの建物の屋上から私たちの家に照準を合わせた。
窓越しには覆面をした黒づくめの強盗の姿・・・・・SWAT隊は交渉に応じない強盗犯の射殺を決断。その任はアランに任されたの。
アランは窓から見える強盗犯を2人撃ち殺した・・・・・・』
ここまで話してマリーが涙ぐんできた。
サム『強盗犯を殺したなら事件は解決したんじゃ?』
マリー『強盗犯だったらね』
サム『どういうことだ?』
マリー『アランが窓越しに射殺したのは、本当の強盗犯じゃなかったの。
強盗犯たちはSWATに周囲を包囲されてることを知ると、自分たちが着てた服を私たち3人に着せた・・・・そして強盗の格好させられた私たちは外から見える位置に立たされた・・・・そこをアランが射撃しちゃったの』
サム『な!?』
マリー『アランが射殺した2人は私たちの親だった。
それに気付かないアランは次に私に照準を合わせた。
けど、他のとこに配置されてた狙撃班の人が・・・・・・・てゆーかフォックスが屋内に隠れてる本当の強盗を発見。それを知らされたアランは私への射撃を中止・・・・・・本当の強盗犯は強行突入した隊員に逮捕された。
両親を自らの手で殺してしまったアランは、そのショックからSWATを辞退したの。
まぁ、あの時フォックスが気付いてくれてなかったら私もここに居なかったかもしれないけどね』
マリーは少し無理に笑みを浮かべながら言い、立ち上がった。
サム『なんかすまない。こんなこと聞いて』
マリー『別にいいよ。
それより先を急ぎましょ』
サムは頷いてから立ち上がり、再びマーケット探しを続けたのであった。
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サム『あった!!』
マリーの過去話を聞いてから10分くらい歩いた。
ついにマーケットを見つけた。
マリー『けっこう大きいね。期待以上かも』
2人が見つけたのは2階建ての大きなマーケットだった。
これなら必要物資が何でも揃う。そう期待して2人は入口に向かった。
マリー『あれ?』
サム『どした?』
マリー『多少なり覚悟はしてたけど・・・・・やっぱ鍵かかってる』
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