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「お前と織崎はクラスでイジメを受けている。という事は何回か聞いていたんだが、そうなのか?」
皆から無視されて関知されず。これがイジメに当たるのならば、自分は担任の言う通りであろう。織崎に関しても同様だ。
「はい。仰られる通りです」
敬語を用いて事実だと肯定し、頷きながら自分は答える。
「そうか」と担任は一言呟いてから、
「実はな。お前達と境遇が似た生徒を受け持った事があって、2人共周りからイジメを受けていたんだ。
先生が介入して早いところ止めるべきだったんだが、当時はその事実を全く知らなくてな。生徒2人には今も、何もしてやれず申し訳なかったと悔いているよ」
先生が介入したとしても、そのイジメが終わるとは思わないのだが。むしろエスカレートし、更に陰湿性を孕むだろうに。
そう心の中で皮肉って一蹴し、表には微塵も出さず先生の話を促す。
「その2人はどうなったんですか?」
「2人共隅に追いやられて、2人をひとまとめにしてのイジメが始まってね。
それで、両名で先生を頼ってくれたら良かったんだが。あろう事か、男子の方が女子をイジメ始めてしまって。
で、あの時。その女子が反発したらしく。結果、暴行事件へと発展して女子の方が病院送りだ」
気の毒な事で。軽い同情の念をその女子に送っておく。
で、そんな話を自分にしたという事は。なる程、先生が言いたいのは。
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