菜月

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一つ一つ、また新しい航平を知っていく。 今まで、ずっと一緒だったのに。 ねぇ……航平。 あの日、私は絢斗との待ち合わせに行ってたら、今頃どうなってたのかな。 私は一生、航平の気持ちに気付かなかった。 自分の気持ちにも気付かなかった。 私達がこうして手を繋いでるって……… すごい奇跡なんだね。 いくつもの偶然が重なって、こうして伝え合うことが出来た。 偶然ではなく、必然なのかもね。 「何を一人で笑ってるんだよ。」 航平が若干、引いた目をする。 「何でもない♪」 END
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