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「好きです!!付き合って下さい!!菜月ちゃん!」
放課後、私は隣のクラスの男子に校舎裏に呼び出された。
「……ごめんなさい。今は恋愛とか考えてないから。」
「そっか……。でも!!来てくれてありがとう。」
そう言って、傷ついた笑顔で去って行った。
「松田って、菜月のこと好きだったんだ?」
後ろの方の草陰から声がした。
「詩織!!見てたの?!!」
詩織が気まずそうに笑う。
「も~。」
「だって!!!菜月が呼び出されたって聞いたから……相手が気になって。」
「もしかして………。」
「うん。みんな知ってる。クラスのみんなが噂してた。」
誘われた所、誰に見られたんだろう……。
「まぁいいや。詩織、帰ろ?」
「うん。」
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