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「菜月、決めた…って。」 後ろに乗る絢斗が言った。 「……聞いたのか?」 「まだ。ナツから話してくれるの待つ。」 「……そっか。」 「ねぇ……コウ。」 「ん?」 表情は見えないが、絢斗が黙り込む。 「何だよ?」 「俺さ、アメリカに行く。」 絢斗が何を言ったのか分からなかった。
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