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「何だよ……アメリカって?」
「父さんの仕事なんだ。俺も母さんと一緒について行くつもり。」
自転車のブレーキをかける。
「!!!……コウ?」
「マジなのか?それ…。」
絢斗の目を見ると、静かに頷いた。
「帰って来るよな?」
「……2年は戻って来ないかな。」
「菜月は?菜月はどうするんだよ!!」
「きちんと話すよ。……菜月の答えを聞いてから。」
「いつ……行くんだよ?!!」
「明日。」
「!!……は…?」
「夏美さんも真琴さんももう知ってる。」
「何で今まで黙ってたんだよ!!」
「言ったら、寂しくなるから。」
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