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「寂しいとか……おまえなぁ!!」
「言ったら気にするでしょ?航平も。菜月も。」
「!!!」
「さすがに航平には今日言わないと……って思って…。」
「もう決まったことなのか?延ばすこと出来ねぇ?」
「父さんの仕事の都合だからね。それに俺も、陸上続けるつもりだから。向こうじゃ有名なコーチが誘ってくれてる。」
「……何なんだよ…おまえは!!」
「はっきりさせたかったんだ。菜月の気持ち。航平の気持ち。自分の気持ち。」
「……菜月は泣くぞ?」
「……………。」
絢斗は悲しそうに笑った。
菜月から電話がかかってきたのは、その日の夜だった。
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