転校生

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「菜月ってさ、どんな人がタイプなの??」 モンブランを口に運びながら、詩織が私を見る。 「タイプ?」 「興味ないとはいえ、タイプはあるでしょう?」 タイプかぁ……。 考えた事ないな。 「ん~………。」 考え込む私を見て、詩織は笑った。 「菜月って、変に飾ってないところが良いよね。」 「なに急に?」 「菜月がモテるの分かる。私も大好きだもん。」 「今キュンときた!!」 「私にキュンときてどうすんの?」 ごもっとも。 でも、詩織の素直なところが私も好きだ。 「いつか、菜月の恋バナ聞きた~い。」 「いつかね。」
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