菜月

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絢斗の様子がおかしい。 気になったから菜月を迎えに家を出た。 「すれ違ったらマズいか…。」 あえて、最寄りの駅の改札口で待つ。 菜月が帰って来たのは1時間後だった。 終電で、人は少ない。 「菜月。」 名前を呼ぶと、すぐに俺に気付いた。 「……………。」 菜月の足が止まり、ジッと俺を見つめる。 「……菜月??」 俺が近寄ろうとすると、菜月が俺の胸に飛び込んできた。 「?!!!!」
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