菜月

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「………絢斗と上手くいったんじゃ…。」 「…………。」 菜月が首を横に振る。 「だって……菜月はずっと絢斗を好きじゃ…」 「好きだよ。…好きだった。でも、航平がアメリカに行くって勘違いした時に気付いたの。」 「……だって…空港に…。」 「絢斗には一番に向き合って言いたかった。伝えなきゃ…って。」 「だって……」 だって………… あり得ない。 俺は頭が真っ白で、ついていけなかった。 「航平……好き…とか、まだ分からない。でも……航平の側に居たいよ。」 菜月の手に力が入る。 俺も菜月をギュッと抱きしめ返す。 「これって………本当?」
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