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校庭にたくさんある桜の木はすっかり葉を落として、日に日に寒さを感じる今日この頃。
教室の前に昨日、1ヶ月記念日を迎えた幼なじみの彼氏が来ていた。
「吉居!満いる?」
「満なら委員会だよ。気安く名前呼ぶな。ハゲ。」
「お。サンキュ!」
幸せそうな笑顔を向けて走って行ったのは、俺の幼なじみ 満の彼氏。
清水 柊だ。
何度もコイツのせいで泣かされてきた満だが、最後までコイツを嫌いになれなかったようで、今は彼氏と彼女とゆう関係で落ち着いている。
俺はクラス委員の仕事である、日誌を書いていると、後ろのドアから、満が入ってきた。
「あ。吉居!お疲れ!」
「お疲れ。さっき、清水が来てたよ。すれ違いになったみたいだね。」
「え?嘘!ありがと!吉居!部活頑張って!」
「おぉ!」
慌てて、教室を出ていった彼女の笑顔を思い出すと、自然と口が緩む。
日誌を書き終えて、リュックを担ぐと、足取り軽く、教室を飛び出した。
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