3/5
113人が本棚に入れています
本棚に追加
/230ページ
ずっと運命の鎖に繋がれたまま身動き一つ取れない。 また仲間に手をかけた。 また殺された。 また失った。 嫌だ。嫌だ。嫌だ。 「…こんなのもう嫌だ…」 助けてくれ。 誰か救ってくれよ。 もうダメなんだ。 ダメなんだよ。 体が心が悲鳴をあげる。 もう限界なんだと。 ずっと頭の中が痛かった。 どうして俺には、記憶があるんだ。 何で。 「…あぁ…」 後悔してるんだよ。 分かるだろうがよ。 ふざけんなよ。 こんな姿を眺めてそんなに楽しいかよ。 「…オヤシロさま…」 オマエのせいで。 全てが狂うんだよ。 オマエさえ居なければこんなことにもならないし。 悟史だって今頃、俺達の側にいたんだ。 全てを狂わせて。 何が楽しいんだよ。 笑わせるんじゃねぇよ。 「…ハハハ…」 俺は、壊れた。
/230ページ

最初のコメントを投稿しよう!