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夜になるといつも思い出す。
二人を殺してしまった時のことを。
あの感触は、まだ残ってる。
これから先も消えることはない。
「…皆…」
ごめんな。
何で。
俺は、生きてるんだろう。
皆、あの災害で、消えてしまったのに。
どうして俺だけが生きてる。
「…どうして…」
ずっと夜は泣いていた。
辛くて。
悲しくて。
こんなに脆いものだったんだと改めて考えさせられた。
きっとこの罪は消えない。
俺が死ぬまで。
ずっと。
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