いざ、ジョウト地方へ

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長い長い船旅。 まるで時間が止まってるように、望夢は感じた。 時折催されていたイベントに、望夢は参加しなかった。何かと目立つのが面倒であったらしい。元々目立つのは嫌いではなかったが、流石に今回の事件の後では気が引けるらしい。 そして、⑦日目。深夜。 甲板に一つの人影が………望夢だ。 望夢は冊に手をかけて、海を眺めながら肩に掛けているバッグから何か取り出した。それはどうやらポケギアのようだ。 ノゾム:『………………』 アイ:『どうしたの?こんな夜中にポケギアなんか見つめちゃって。』 ノゾム:『起きてたの。いゃ、ちょっとね。』 アイ:『星慈クン達のこと?』 ノゾム:『……まぁね。せっかくジョウトに行くんだから会いたいなって。でも迷惑だよね、今更僕なんかが……』 アイ:『ねぇ望夢、珠真がさ、言った言葉覚えてる?』 ノゾム:『?』 アイ:『お互いがお互いのことを悪く思ってなかったら友達だって。』 ノゾム:『でも…』 アイ:『それにさ、星慈クンだって望夢のことを友達だっていってくれたじゃない‼軽い気持ちじゃなかったし、どんな時でも望夢のことを心配してくれてるよ🎵🎵』 ノゾム:『うん。』 星慈、と呼ばれた人物はどうやら当初の目的とは違う、また別の【友達】らしい。 ノゾム:『アリガト、アイ✨でもやっぱやめとくよ。なんか電話する勇気がなくてさ。向こうに着いてもし機会があればまた……ね。』 アイ:『うん、それがいいね!』 ノゾム:『今日は遅いから寝よっか?』 アイ:『うん!』 こうしてこの夜もまた静まり返った。長い船旅はまた続く。 そして、⑧日後。 ついに船は……… 船内放送:『皆さん、長い船旅お疲れ様でした。本船はジョウト地方・ナナミタウンに到着しました。』
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