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【◯◯の前まで来てください。】
偉雄からのメールを受け取り、
夜九時、光葉を寝かせて、ぁたしは出掛けた。
ドキドキ…?
そんなものはあまり無かったと思う。
ただ、ただ、
イツキ君を忘れたかった。
それだけ。
…
駅前にある旅館。
ここに偉雄は泊まってる。
目の前に車を停めて、メールを送った。
今時珍しくなってしまった公衆電話がやけに明るく目立つ。
人通りは少ない方だ。
待つこと、約、五分…
ドアの前に人影を確認した瞬間、
ルームライトが明かりを灯した。
『こんばんわー!
偉雄でぇす!』
妙にテンションの高い偉雄との、
初対面…。
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