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これはごく普通の日常の中で体験した
本当の話です。
私は、特別に霊感があるとか、そんなタイプの人間ではありませんでした。
ただ、不思議な事はありました。
小さい頃から病気がちだった私の事をいつも心配してくれた祖母が、
「お前の病気は全部、私が持っていってあげるからね。」
と言い残してこの世を去って以来、私は少しずつ健康な体になっていきました。
祖母が本当に私の病気を持って逝ってくれたのだと本当に感謝しました。
でも、夢に出てくる祖母はいつも泣いていて、迷子になったから迎えに来てくれと、公衆電話から電話をしてくるのです。
私は何故かいつも、駅から家までの道のりを祖母に教えてあげていたのですが
ある日、気がつくと私は祖母と一緒に電車に乗っていました。
何人か乗客はいたのですが、一人ずつ降りて行き、私と祖母だけになりました。
途中の景色はとてもきれいで、お花畑が広がり、私はここで降りたいと祖母に言いましたが、祖母は怖い顔をしてダメだと言いました。
やがて、電車はトンネルのようなところに入り、窓の外は真っ暗になりました。
祖母の怖い顔を見ていると、とても怖くて私は必死で目を閉じました。
ハッと目が覚めて夢だと分かったとき、とてもホッとしました。
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