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そんな日々がどれくらい続いただろうか。
深夜に一人でリビングにいた博に里絵が言った。
それは、博にとって忘れられないものとなった。
あの弱かった里絵は、博の知らない間に大きく成長していた。
そんな里絵が、言ったこととは…。
お兄ちゃんの幸せは、私の幸せ。
今まで迷惑かけちゃった分、今度は私がお兄ちゃんを助ける番。
それに…。
美幸さんとは、きっとどこかで会えるよ。
だから、今はお互い進むべき道を信じて進もう…と。
それを聞いた博は、涙を流しながら強く拳を握りしめる。
これまでに見たことのないような、清々しさが感じられる笑みを浮かべながら…。
ー完ー
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