第壱話 アラカド

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神──── 妖怪─── 俺はそんなものは信じないタイプだった。 けど…あの日以来、それらを信じざるを得なかった。 ここは神野村。 人口の約半分以上がまだ神・妖怪を信じるような超ド田舎。 いきなりで悪いがその超ド田舎の公園で血を流して倒れている少年がいる。 ……………俺だ。 おかしい。こんな事あっていいはずが無い。 思い出せ…… 俺の名前は新門真尋。まひろって読む。女みたいな名前だって?気にしてんだ。ほっといてくれ……… …………………………………… ええい!違う!そんな判りきった事思い出さなくてもいい! 英語のテストで見事な赤点を取ったせいで母さんに怒られて……家に居るのが妙に気まずくなって………それで、夜の11時にも関わらず近くの公園に散歩にいって……それで、────── そう、確か鬼に襲われたんだ。
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