夢が始まる

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 そう。  あれは、ボクが小学何年生かの頃。  それなりに憧れとかがあり、ボクは『正義の味方』というものに憧れていた。  だから、一人の女の子が三人の男の子に囲まれてる場面に出くわした時に、ボクは迷うことなく女の子を助けようとした。  今でも覚えている。  最後に撃退した男の子が「覚えてろよ!」とかいう三下が言いそうな言葉を発したのを覚えている。  そして、その直後に助けた女の子に「なんで邪魔したんだ」ときつく言われて金的ときたもんだ。  男の急所を蹴られた、あの時の痛みが今も思い出される。  あれはボクにとっての悪夢であり、分岐点だった。  あれ以来、ボクは特定の女の子以外と喋ることを苦手とするようになった。 ――――そして、今のボクは高校二年生となっていた。
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