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結局、軍に行っても俺の仕事は
部下に命令をするくらい。
「…………」
「葵さん、置いてきたのか」
「………」
「まぁここに連れてくるのも間違いだよな」
「結婚記念日だった」
親友の玲汰は、俺と葵の結婚を誰よりも喜んでくれた。
「たしかに、暦に丸が書いてあった」
「………」
「まぁ戦争が一旦終戦すりゃ、またいつも通りに戻るさ」
玲汰の言葉、信じたかった。
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