短編集

幼なじみの彼

「えっ！？」

やっと手を引き剥がせて顔を見たら智也の顔は耳まで真っ赤だった

「ばっ、見んなよ!!」

「真っ赤っか」

なんか、からかってみたくなった

私が笑いながら言うと

ちゅっ

智也の唇が私の唇に重なった

今度は私の顔が真っ赤になる

「お前の方が赤いけど？」

智也の顔を見ると、もう赤くなくニヤニヤしている