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城の中は商人の町の風景に比べると素晴らしく綺麗だった
蛍たちは中庭の庭園や数えきれない数の部屋などを
見渡しながら護衛兵について行った
護衛兵はある部屋に蛍達を案内すると
「しばしここで待っていろ
殿にお前らの事を伝えて来る」
とそう言い部屋を出て行った
3人はとりあえずその場に座ると蛍がキョロキョロと周りを見渡し始めた
「今井…
お前さっきなに言ったんだよ」
流架が怪しい蛍の行動を見ながら聞いた
「もうすぐわかるわ
それより流架君そこにある簪とって」
蛍が流架にそう言うと「これか?」と聞きながら流架が蛍に簪を渡す
「ありがとう」
蛍はそう言うと簪をピンセットなどで弄りはじめる
「なに作ってるんだ?」
流架が蛍に聞くと一旦作業を止め「簪」と一言答えまた作業に取り掛かる
流架はもうそれ以上なにも聞かず
蛍の作業を見たり
棗と話をしていた
ガラッ
蛍達のいる部屋の扉が開くと護衛兵が入って来た
「殿がお呼びだ
ついて来い」
護衛兵がそう言うと蛍達は護衛兵について行った
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